お疲れ様です。
「夏には少し冷やしたリースリングが好きなんです」なんて言いながら、たまに無性にビールが飲みたくなる正直ブロガーてつみです。
まあ、本当に夏の休日とか、昼下がりに冷やしたリースリングは美味しいですよ。これもまた真実
あ、リースリングっていうのは、とってもシンプルでフレッシュなワインです。かつ力強いのよね~
肉料理と言えば、赤ワイン!って思う方が多いと思います。
以前のてつみろぐでもご紹介しました。
赤ワインとお肉料理の合わせ方は、どれだけ噛むお肉料理なのかを一つの基準にブドウ品種を選んでいく、とお伝えしました。
で、今日は白ワインです。
白ワインは魚というイメージを持っている人も多いと思います。
白ワインでもお肉料理に合わせることができるのか?という疑問にソムリエ・エクセレンスにこたえてもらいます。
夏は少しだけ冷やした白ワインが美味しい季節、知ってて損なしです!
白ワインは何をポイントにお肉料理とあわせたら、良いのかしら?
基本的には、赤ワインと肉料理を合わせた時と同じように、どれぐらい噛み応えのあるお肉料理なのか、ということを基準にワインを合わせてきたいと思います!
目次
肉料理に合わせる白ワインは、肉をどれだけ噛むのか(咀嚼回数)によって決めるよう
肉料理と赤ワインの合わせ方 に書きましたが、どれだけ噛む肉料理なのか?ということをポイントにワインを選んでいきます。
なぜかというと、唾液の量に関係するんですよね。
沢山噛む場合は、唾液も沢山でるので、赤ワインの場合は、固い肉料理ほど「渋み」のしっかりとしたパワフルなものを合わせていきました。
では、白ワインは噛む回数に応じて、「何」を合わせるのかを説明していきますね。
白ワインは「酸味の質」と「味の濃さ(ボリューム感)」で決める。
白ワインの酸味とは
白ワインの酸味とは、飲んだ時に感じる、爽やかさや瑞々しさです。
酸っぱいというイメージとはやや違い、
フルーツを食べた時に感じる、酸味に近いものです。
醸造段階でワインの酸はりんご酸から乳酸に変わっているので、角がとれ、まろやかな酸味なんですね。
白ワインの「味の濃さ」とは
白ワインの「味の濃さ」というのは、アルコールを含め、「コク」の有無、要はブドウがどれぐらい成熟しているかで変わってくるものです。
白ワインは比較的、軽い飲み心地のものも多くあります。
食前酒や前菜と合わせていくなら、「味の濃さ」にこだわらずスッキリとした軽やかなワインもいいですよね。
今回の肉量料理と白ワインを合わせる際には、やはり味が濃く、コクのあるものを選んだほうがよく合います。
コクのあるものの中でも、より味が濃いのかどうかがブドウ品種によって違うので、食事との相性を楽しみやすいです。
図解!てつみろぐ的白ワインと肉料理の合わせ方
はい、見やすいのか見にくいのか微妙ですが、保存版です!
白ワインと固く厚く噛み応えのあるお肉の料理に合わせる際には、「酸味」も強く感じ、味も濃いワインを選ぶことになります。
酸味が強い、酸味が弱いというのは、ワインによって酸の量が違うのでしょうか?
いい質問です。酸の量はあまり変わらないんです。感じ方がブドウ品種や産地、つきつめると醸造方法で異なるのです。
奥が深いですね~
肉が軟らかく、噛む回数が少ない料理に、白ワインを合わせる場合には優しい酸味を感じるものを選びます。
やさしい酸味って、味も軽いもの、なのでしょうか?
そのような白ワインもありますが、お肉と合わせるためにはある程度「味の濃さ(ボリューム感」は必要です。
「味の濃い」白ワインのなかでも、酸味の質や感じ方の強い・弱いがあるので、
僕がちょっとセレクトしてみますね!
是非、傾向をつかんでいただけると、自分でワインを選ぶのが数段楽しくなるはずです!
白ワインと肉料理、おすすめペアリング13選
和風ハンバーグ・クリームシチューにおすすめの白ワイン
あらびきでも細引きでも、香ばしく焼き上げて柔らかな肉感が魅力的なハンバーグ。
白ワインを合わせる場合は、ポン酢や大根おろしのようなあっさりとした和風ハンバーグが好相性です。
そこでやさしい酸味で、比較的しっかりとした味の濃さを感じる白ワインを選びます。
「やさしい酸味」とコクのあるカルフォルニアのシャルドネがおすすめです
やさしい酸味と、ほどよい味の濃さ=コクが必要です。
ふくよかなワインとイメージしてください。
カルフォルニアは日照量が多いんですよね。
日照量が多いとブドウがよく熟して、酸味がマイルドになり、コクのある味わいに仕上がります。
中での質の高いシャルドネ種が最適です。
肉と野菜を柔らかく煮込んだクリームシチューは、もちろん白ワインともよく合います。
ビーフシチューとの違いは、鶏肉や豚肉で作る事も多い、子どもにも人気の家庭料理ですよね。
なめらかで味わい深く柔らかな食感のクリームシチューにも、「やさしく感じる酸味」コクのあるシャルドネがよくあいます。
ビーフシチューなら赤ワインの方が好相性!
焼き鳥に合う白ワイン
久しぶりに近所の焼き鳥やさんでテイクアウトしたくなりますね。
炭火の香り、香ばしく焼いた焼き鳥。もちろんビール!!も抜群ですが、ここでは、白ワインとのハーモニーの魅力もしってもらいたい!
鶏肉は一口大より小ぶりでで、適度な弾力がありながらも、歯ざわりよくステーキなどと比べたら、咀嚼回数はさほど多くはありません。
そこで「やさしい酸味」に加え、鶏肉にあう「苦み」を伴うコクを持つフランスのヴィオニエを選びます。
ヴィオニエは酸味が優しく、リッチな味わいが特徴です。良く熟したブドウの果皮から溶け出す「渋みのような苦み」が、塩でもタレでもよく合います!
しゃぶしゃぶに合う白ワイン
しゃぶしゃぶは肉の脂をさっとゆでることで落とし、しっとりとした肉質の柔らかな食感を楽しむ肉料理。
ここでは上質な肉に合う「きめ細やかな酸味」と品の良い「味の濃さ」であるコクのある、ブルゴーニュのシャルドネが好相性です。
なかでもムルソーが良いです。口中での酸の感触と濃密な旨みが、しゃぶしゃぶにぴったりです。
ちょっと、上質なワインになります。ムルソーはより品があります。しゃぶしゃぶですから~
冷しゃぶに合う白ワイン
冷しゃぶの場合は、お肉が冷えることで身がしまって噛み応えがでてきます。
ほどよい酸味と果実感のあるコクのあるワインを選びます。
さらに、冷しゃぶ=豚肉を使うことがほとんどだと思います。
イタリアのベルメンティーノは豚肉との相性がよく、ほどよい酸味と果実感のあるコクを持つので美味しく合わせることができます。
豚肉=ベルメンティーノと覚えてもいいぐらいの定番カップルです。
唐揚げに合う白ワイン
鶏もも肉のプリンプリンで噛み切りやすい食感が魅力的な唐揚げや、鶏もも肉料理は日本の食卓には大人気な定番おかずです。
赤ワインでも白ワインでも幸せなハーモニーを楽しめます。
衣のさっくり感と、ジューシーさには南アフリカのシュナン・ブランをあわせます。
歯切れのよい噛み心地にあう、少しキレの酸味と、ジューシーさに合うコクを備えています。
肉じゃがに合う白ワイン
日本の家庭料理の定番は、日本のワインとあわせてみましょう。
なかでも甲州は、優しい酸味とほのかな苦みのあるコクを持ち、みりんや醤油や砂糖であまじょっぱいものと相性がいいです。
生姜焼きに合う白ワイン
生姜醤油みりんなどでしっかり味をつけ、香ばしく焼いた生姜焼きは、ミネラル感豊富なワインと合わせていきます。
酸味もコクも、比較的強く、バランスがとれ、ミネラル感があるギリシャのアシルティコやフランスのピクプールがおすすめです。
生姜は、海に近い場所のブドウのミネラル感がマッチします。
焼肉に合う白ワイン
程よい厚みのある、肉を炭火や鉄板で焼き付ける、焼き肉は、合わせる白ワインもそこそこパワーが必要なワインが必要です。
ここでは、焼き肉にレモンを絞るイメージで、白ワインを合わせます。
アルゼンチンのトロンテスは、日照量がありながら、標高の高い場所で造られているため引き締まった酸味と充実感のあるコクがあり、焼き肉のようなパワフルなお肉料理を爽やかにたのしめます。
また、トロンテスの香りはエキゾチックで華やかなため、香ばしく肉が焼ける香りにも負けずに寄り添います。
是非、レモンも用意して焼肉と白ワインを試してほしい
とんかつに合う白ワイン
厚みのある肉に衣をつけ、高温の油でさっくりと揚げることで、中の肉はしっとり蒸されている、おかずとしても満足度の高いとんかつには、ボルドーの白ワイン(ボルドーブラン)を選びます。
人で例えたら、バランスよく鍛えられ精神と筋肉をもつようなワインであるボルドーブランをあわせます。付け合わせの王道キャベツにも合うようにボルドーブランをあわせます。
是非、レモンを添えていただいてください。
ステーキに合う白ワイン
赤ワインにステーキが定番ですが、ステーキにもばっちり白ワイン、合います。
ここでは強烈な酸がありながらも、同時にボリューム感のあるコクをもつ、アルザスのリースリングをあわせます。
リーズナブルに合わせるなら赤ワインでアルゼンチンのマルベックやチリのカベルネ・ソーヴィニヨンがおすすめですが、
ちょっと通に、少し贅沢に合わせるなら、フランスアルザスのリースリングを楽選んでみましょう。
塩コショウでも、バターソースでも、和風のソースでも、大丈夫です!
レストランや鉄板焼きなど、素材の美味しさが際立っている料理の場合、意外に白ワインの方が相性が良いことがあります。
ローストビーフに合う白ワイン
噛めば噛むほど肉の味が美味しい、ローストビーフ。
ステーキであわせた、フランス・アルザスのリースリングより、さらに旨みの強いピノ・グリとあわせていきます。
ピノ・グリはグリ(赤い)系のブドウで、やや渋みもあるワインなので、赤身肉との相性が良いです。
オーストラリアの上質なリースリングは、ピノ・グリより、酸味がタイトではっきりしているので、さわやかに楽しみたいならそちらもおすすめです。
まとめ
白ワインとお肉料理、気になるペアリングはありましたか?
是非、初夏から夏にかけて、しっかりお肉をたべて、白ワインで爽やかな風感じちゃってください!
なんだかワインが飲みたくなったあなた、グラス選びの記事も参考にして万能グラスをゲットして、
ワイン、楽しんでください!
お茶もださずに最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
またね!
ワイン初心者からソムリエ資格取得まで【アカデミー・デュ・ヴァン】