お疲れ様です。
いつも発火しそうなぐらい燃えてるてつみです。いや、実際はそれほどでもありません・・・
今日は、自宅でワインを飲む際に時に私たちを悩ませる「ワインの栓」についてです。
人生に蓋をする必要はないですが、ワインに栓は絶対に必要なものなんですよね。
この「ワインの栓」最近ではいろんな種類があって、そもそも抜栓は緊張するのに、見た事のない栓だったり、あけにくそうだったりすると、とまどいますよね。
初めて樹脂のコルク見た時は「え!?木じゃないの?」ってちょっとびっくりした。
自宅ではスクリューキャップってわかるものを選ぶようにしてる。それ以外は面倒そうで・・・
今日は、知っておいて損なし「ワインの豆知識」として、ワインの栓についてソムリエエクセレンスに解説してもらいますよ!
このワインの栓の種類をしっておくと、こんなメリットがあるんですよね。
それは、
「ワインの栓を見れば、そのワインのレベルがなんとなくわかる!」
ということですw
これは、ちょっと面白そうですね。いただきものやレストランでボトルで注文したりしたら、ぼんやりコルクを眺めてしまいそう・・・
コルクを眺める女 ふふ
ということで、今日もソムリエエクセレンスの夫とともにーーーーーー
ワインの栓のこと、行ってみよ!
目次
ワインの栓の種類はざっとわけて8種類
ワインの栓の種類は、ざっとわけても8種類もあります。
馴染み深いのは、ワインの「コルク」ですよね。「コルク」も「ワインの栓」のうちの1つの種類です。
では、それぞれ、ちょっとだけ詳しくみていきましょう
王道の天然コルク
天然コルク=コルクの木の皮をくりぬいて作られます
いわゆるよくみるワインの栓、コルク栓の「コルク」、実はコルクという木の名前なんです。
コルクっていう木があるって知っていましたか?
私はなんと、ずいぶんと知りませんでした笑。
コルクはポルトガルが有名です。
コルクの木の皮をはいで、くりぬいて作られます。
ワインにとってスタンダードの栓ですね。
ではなぜ、コルクがそもそもワインに重宝されるのでしょうか
コルクがワインの栓として適している理由①=弾力と膨らむ性質
コルクがワインに限らず容器の栓として重宝される理由は、その弾力性と膨張性にあります。
しかもこの弾力と膨張は、時間がたって風化しても、持続することがポイントです。
ワインはその経年(エイジング)の熟成を楽しめるのも魅力の1つ。
なので栓としての役割を長期間持続できる天然コルクが、栓として適していると言われています。
さらに、しっかりと密閉されながらも酸素が透過することも大切です。
コルクがワインの栓として適している理由②:適度に空気も通す
ワインは生きているので、適度な通気性というか、酸素を通す透過性もコルクに求められます。
長期的な熟成に酸素、欠かせません。
天然コルクはほどよく空気も通すのです。
発見した人は、本当にすごいですよね。
この天然コルクは、品質にもよりますが5‐25年の寿命と言われています。
10年20年熟成を楽しむような高級ワインには、やはり天然コルクが欠かせません。
こんなにも長い間、ワインの栓として最適なコルクですが、天然ゆえのデメリットもあります。
確率は低いのですが、コルク自体の個体差、いわゆるコルク不良『ブショネ』が避けられないんですね。
天然コルクの宿命=“ブショネ”(コルク不良)に出会うこともあります
天然コルクを使っている=コストもかかる=長期熟成も楽しみたい良いワイン(少し高いワイン)でも、この『ブショネ』は起こりえます。
ブショネにあたると、抜栓してすぐわかるのですが、思わずがっかりします。
ワインを楽しむ人にこの『ブショネ』ははずれくじをひいたようなもので、大概小売り店は返品返金には応じることがありません。
レストランは代替えを提案してもらえたりもします。
『ブショネ』の判断は経験も必要だったりするので、程度によりますが普通の週末愛飲者の方などだと気づかない場合もあります。
僕には「ぞうきんの香り」にしか思えません。
こんな、ちょっとしたリスクもありながらも王道ワインに欠かせない天然コルクには、さらに種類があるんです。
ちょっとマニアックですが、知識としては面白いので、みていきます。
ディアムコルク=高性能の天然コルク
ディアムコルクは、天然コルクの中でも、さらに品質のよいコルクだと思ってください。
高品質なコルクを集めて、破砕・洗浄し高圧力で成形した高性能コルクなんです。
破砕、洗浄しているので、天然コルクの宿命『ブショネ』をはじめとしたコルクトラブルが少ないのが最大の魅力。
高級ワインへの採用も多くみられ、通常のコルクより、もちろん高いです。
DIAM と書いてあったら、「おー、DIAMコルクつかってるのか」とちょと感心してもらってよいと思います。意識高い系コルクですw
密閉力に優れているので、あまり空気に触れさせたくない酸化に弱い白ワインに珍重されている。
しかもこのディアムコルクのすごいところは、保証付き。
3年・5年・30年・50年ってあるんですよね。
天然コルクよりも1個あたりの値段はもちろん高いのですが、保証期間の長さによって性能が変わるので、価格もさまざまです。
完全にいいワインに使われているイメージです!
全部が全部、ディアムコルクというわけにもいきません。そもそも天然コルクを使いたいけど、高いなあって思われる場合には、上下を天然コルクにしたコルクも使われています。
部分的に天然コルクw
安く天然コルクを使いたい=ツイントップ
破砕したコルクを集めてぎゅっと圧縮してつくっ合成コルクの両脇に天然コルクをつけているタイプのコルクが、ツイントップと呼ばれています。
よく考えますよねw
部分的に天然コルクを使用して、メリットを享受するってことです。
なんといっても、天然コルクに比べてコストが安いです。
しかも、合成コルクよりは質がよい。
デイリーワインなどには十分といってよいですね。
結構、みかけます、ツイントップ。
同じように、1部分だけ天然コルクを使用しているのが、シャンパーニュやスパークリングワインの栓です。
再利用できずに悩むよね=シャンパーニュ栓
シャンパーニュ栓もツイントップ同様、合成コルクと天然コルクを使用しています。
炭酸が抜けないように液体との接地面が天然コルクになっています。
シャンパーニュやスパークリングワインの栓は、かなりギュッと圧縮しているので、抜栓後の解放感からの戻りにより、再度、飲み残しに栓をするのが難しいですよね。
そんなときには、やはりストッパーが便利です。
スパークリングワインシャンパーニュは料理との相性もつけやすいので、ストッパーは買っておいて損はないと思います。
お手頃な価格のもので充分です。
栓にかかるコストを抑えたい=ノーマコルク
ここからは天然コルクではなくなります。
合成樹脂です。
ノーマコルクは合成樹脂の高品質コルクです。
ノーマコルクには天然コルクのような弾力があります。
安価な合成樹脂コルクは、密閉力が高すぎて弾力性に乏しく、抜栓しずらいことがあります。
また、固すぎて経年対応できないので、熟成させずにリリースされたらすぐに飲んだ方がよいリーズナブルな量産品のワインに適したコルクです。
一方でノーマコルクは、酸素の透過などについても考慮されていて、大変品質は良いのです。
でもやはり20年30年の長期熟成ということについては、正直、天然コルクにはかなわないのではないかなあ、と思います。
ブショネのリスクもないけどね・・・
本当に、ワインオープナーがささるんだろうかってぐらい固いのもあるよね。
やっぱり、私はスクリューキャップが楽だと思ってしまう。
スクリューキャップってどうなの?邪道なの?
注目度大の金属高性能スクリューキャップ=ステルヴァン
金属製、最高品質の栓がステルヴァンと呼ばれるスクリューキャップです。
完全に密閉できるものから空気の浸透ができるものなど、天然コルク以上の品質に注目されている栓なんですよ!
有名シャトーでのプロテイスティングでは最高品質の天然コルクよりも良い熟成結果がでたそうで、
長期の熟成も可能なスクリューキャップです。
コルク栓のような空気浸透性があるスクリューキャップには、レベルが数値化されて明記されています。これだけで高級ワインの予感満載ということになります。
ニュージーランドではワインの99%以上のボトルでスクリューキャップが使用されています。
抜栓の必要がなく、栓としても高品質。なるべくこのキャップのワインが飲みたいです・・・
そのほかにも栓は続きます。
見た目はおしゃれなガラス栓=ヴィノロック
ヴィノロックはガラス栓です。
このガラス栓がコルク栓がささって、出荷されています。
ヴィノロックはなんといっても見た目がおしゃれですよね。
そしてガラスなので密閉力も高いです。
熟成可能と言われていますが、接地面がゴム素材なので、やはりあまり熟成させずにリリースされたら早めに飲む、ワインに使われる栓と思っていいでしょうね。
木、合成樹脂、ガラスときたら、あとは・・・
紙じゃないの~?
ぶぶーです。
最後は、シニアソムリエの実技試験でも出題された、プラスチックの栓です。
飲み残しても大丈夫!=ゾーク栓
最後は主にスパークリングに採用されている、プラスチック製のゾーク栓です。
ゾークとはZORKという社名です。
この栓の最大の利点は、繰り返し利用できる点です。
そのボトルのみに繰り返し使えるものもあれば、同じタイプの瓶なら他のワインにも使える栓なんです。
密閉性も高く、炭酸が抜けないようにスパークリングワインがメインにつかわれるのですが、普通赤ワインや白ワインでも使えます。
1人暮らしや、自分しかアルコールを飲まない場合、このZOAK栓のスパークリングワインを選んでみると、数日は炭酸が抜けずに美味しく楽しめておすすめですよ。
僕はゾーク栓にソムリエ試験で初めて出会いました。試験で出会って思わずあわててしまい、不覚にもてこずったのはこちらの重畳ですw
ゾーク栓の開け方については別の機会にお伝えできればと思います。簡単ですし、瓶裏にだいたい開け方が書いてありますよ。
今日は、ワインの栓について、8種類解説してきました。
次に飲むワインのコルクはいったいどんな種類のコルクなのか、是非、チェックしてみてくださいね!
ワインを飲む際の小さな楽しみになりますよ!
今日もお茶も出さずに最後までお付き合いいただきましてありがとうございました!
またね!