本日もてつみろぐにお越しくださいまして、ありがとうございます。
すでに秋の味覚と赤ワインのペアリングで頭がいっぱい、先取りブロガーてつみです。
夏休みが終わり、ちょっとだけ秋の風を感じる9月初旬ですから、致し方ないですよね。
以前、赤ワインのフルボディタイプのワインのおすすめ記事を書きまして、感じた事が・・・
ちょっと地域をぐっと絞って、
ワインの世界を、
世界のワインをご案内したい!
ということで、今日は「ナパ」に思いを馳せたいのでございます。
ナパって何?
という方から・・・
オーパスワン、ですよね。ふふ。
という方まで、
今日の記事を読んでいただければ、まるっとナパワインについて知っていただけます。
ではいってみよ!
目次
ナパワインのナパはナパヴァレーのナパ
ナパヴァレーは、アメリカカルフォルニア州のノースコーストに位置します。
南北に50キロ、東西に8キロ。
あれ?狭い?
そう、実に狭いエリアです。
車なら縦断1時間で充分に回ることができるこのエリアに多数の家族経営の個性豊かなワイナリーがあるんです。
世界で最も小さく、偉大なワインが多数造られているワインの銘醸造産地です。
ナパは将来の世代までワイン造りができるように農業保全地域とされています。
そして生産量は少ないながら、高いステータスをほこるワインが生産され、アメリカ初のワイン生産地域(AVA)に認定されています。
そんな、すごく小さい偉大な地域が
ナパヴァレーとよばれ、
そこで造られるワインを
ナパワインと呼んでいるわけです。
ナパヴァレーの特徴
ナパヴァレーは本当に幸運な偶然に祝福された土地です。
地理的な気候風土をみても、海からの影響、山からの影響を両方から受けています。
そもそも30の異なった土壌体系が存在し、100以上の土壌があるとされている、なんとも稀な土地なのです。
ナパ川という川が流れていて、川から近いか遠いかでも、土壌のキャラクターが大きく異なり、バラエティに富んだエリアなんですよね。
昔は「ナパヴァレー」とひとくくりでしたが
今ではAVA(ワイン生産地域)は16に細分化されています。
これがどういうことかというと、ナパ ○○地域産 というように、細かく地域をラベルに記載できる場所が16あるということ・・・
要は、ナパワインといっても16種類の地域があります(ラベルに記載される)ということなんですよね。
16に細分化されていても、ブドウ品種でみるとナパ全体の50%は「カベルネソーヴィニヨン」です。
フルボディの赤ワインを造りだすブドウとして、おそらく皆さんもよく耳にするるブドウですよね。
このカベルネソーヴィニヨンを語る時、絶対に外せない地域があるのですが・・・
そう、フランスボルドーです。
ボルドー、言わずと知れた高級ワインの産地で、歴史的にも生産量、そして販売量も世界一なわけです。
ボルドーとナパワイン、どちらが果たして?と対決させたくなるのが俗世間というもの・・・
実は、本当にパリで対決してるんですよね。
ブラインドテイスティング会が開かれています。
今となれば、完全にマーケティングなのかなと思うのですが、ナパの歴史を語る際には欠かせない
パリスの審判、と言われる出来事です。
ナパヴァレーの歴史=パリスの審判
幸運の女神がほほ笑む土地、ナパヴァレーは、歴史的にも幸運の女神が何度も微笑みます。
1976年です。
パリスの審判と呼ばれる、フランスVSアメリカのワイン対決のきっかけは、アカデミーデュバンという現在でも有名なワインスクールの創始者が提案したことにはじまります。
当時はカルフォルニアワインとボルドーワインはダイアモンドと石ころぐらいの認識の差があったようなのですが
カルフォルニアワイン、美味しいじゃないか、もっと知ってくれ!と思った創始者が、パリにナパのワインを持ち帰り、9名のワインに精通した著名なフランス人を審査員にし、ブラインドテイスティングで、順位付けするという、なんとも酷なマーケティングによる会が開かれました。
結果、赤はナパのスタックス・リープがボルドーのムートンロートシルトを抑えて1位。白もカルフォルニアが圧勝だったそうです。
今でこそ、さらっと、売り文句のように言えますが、
当時のフランス中心のワイン文化においては、それはそれは衝撃的な出来事だったそうです。
結果をなかったことにしようとした審査員もいたらしい。
いずれにしてもナパを代表とするカルフォルニアがフランスボルドーより美味しいと認知された出来事により、世界にナパワインが一気に有名になったわけです。
このテイスティング対決は、1度ではありません。
少なくとも76年、86年、06年、17年に実施されていて、カルフォルニアが勝っているそうです笑。
有名なナパワイン
エクセレンスの主観ゴリゴリでいきます。
20年ワインと生きてきた僕からみて、有名なナパワインと言えば・・・
そう、やっぱり、
ナパ=スタックス・リープ!
これはこの後の何十年もきっと変わらないはず・・・
パリスの審判で、ボルドーに圧勝したワイン、ということでもあるのですが、実際に試飲した時のインパクトは忘れません。
本当に圧勝の貫禄です。
僕が15年前にはじめて、カルフォルニアワインの試飲会で300ぐらい試飲した中で、圧倒的にその美味しさ(香り味わい)が際立ってました・・・
スタックス・リープ、ダントツです。
といいながらも相場は無視できません。
日本での知名度で言えば、オーパスワン、これは外せませんね。
オーパスワンはやはり舌ざわり香りともに滑らかで余韻も長く、ケチのつけどころがありません。
万人に愛されるタイプの有名ワインです。
ただ僕の個人的な意見では、もうちょっと個性が際立ってもいいかなと思います。
完全におこがましいですけど笑
購入しやすいワインはベリンジャー、そしてロバートモンダヴィなど。
ベリンジャーは緻密さは、上記2本にはもちろん劣るとはいえ、果実味豊でバランスよく、飲みやすいです。
ベリンジャーもメルローも選んでいただくと価格も3000円代だし、少し買いやすいですよね。
ケンゾーエステートも有名ですよね?
すみません、正直、僕は同じお金を使うならスタックス・リープを買います。ちなみにフランスのデザイナーのケンゾー氏とは関係ありません。
ナパワインをお勧めできる人、できない人
ソムリエ・エクセレンスのワイン経験より、またもや独断と偏見でまいります。
ナパワインをお勧めできる人は
現役バリバリで、頭も身体もフル回転、そういうエネルギッシュな方、身体をしっかり使う職業の方に、おすすめです!
現役バリバリで、頭も身体もフル回転、そういうエネルギッシュな人が好むワイン、それが、ナパワインです。
身体をしっかり使う職業の方にも好まれる傾向にあります。
我こそは、まだまだこれからだ!と思っている、ずっと青春な人におすすめなワインです。
ナパのワインを愛するあなたは、間違いなく、そんなタイプ!笑
ブドウ品種の好みなどでいえば、
カベルネ・ソーヴィニヨンが好きな人・フルボディタイプの赤ワインが好きな人にもおすすめです。
そして、おすすめできない人ですが・・・・
お勧めできない人は、いません笑
アルコールが苦手な人にはそもそもおすすめできないのですが
ワインが好きな人なら、一度はどうぞ試してください。
万人に愛されるその人懐っこい要素を感じていただけると思います。
誰に対してもオープンでウェルカム、それがナパワインのイメージ
ナパワインとステーキででハッピーホリデー
秋の連休や、迫る年末年始は、ちょっと奮発して、ハッピーなナパワインですごしてはいかがでしょうか。
ブルゴーニュもボルドーもイタリアもいいのですが、明るくエネルギッシュでそしてオープン。
ご家庭なら、もちろんお肉をシンプルにステーキにして、焼き肉でもいい。とにかくエネルギーに満ちた食卓のお伴に、ナパワインを選んでください。
ワインのランクに合わせて肉の部位(ランプ<サーロイン<フィレ<シャトーブリアン)をチョイスすれば、なお一層肉×ワインのペアリングがレベルアップしますね。
あー、
お肉とワイン
いいなあ笑。
つい心の声が、漏れてしまいますなw
今日も、お茶もださずに最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。
あなたのワインライフが素敵なものになりますように!
またね!